私は元々、仕事で占いをやっておりました元占い師です。
今はエンタメとして割り切れる範囲・趣味の範囲で占いを楽しんでいる、単なる占い好きの奴です。
普段は占いについて触れることはほぼ無く、ここはあくまでも普通の日常を書くための個人的なブログとして使っているのですが……
今回は「安壊の関係に何故惹かれる?」というテーマで私の覚書を記しておこうかと思います。
宿曜占星術を知らない人でも、好きな人との相性を色々と見ていたら辿り着いたことがあるかもしれない、安壊の関係。
一般的には破壊作用が強いとか、近付かない方がいいとか、怖いとか、そんな情報が多いですね。
そこで私なりに安壊について解説したいと思います。
まず、自分は壊される側なのか? 壊す側なのか? ややこしい…という問題ですが、
例に八雲院さんのサイトを挙げますと、
自分の宿から見て相手の宿のところに「壊」と書いてあったら、自分が「壊される側」となります。何故「壊」と書いてあるのかというと、相手は自分の運気を壊してくる人だからです。あなたは相手の運気を支える「安」という事になります。
自分の宿から見て相手の宿のところに「安」と書いてあったら、自分が「壊す側」です。何故「安」と書いてあるのかというと、相手は自分の運気を安定させてくれる人だからです。あなたは相手の運気を壊す「壊」という事になります。
それでは、その前提を元に安壊について書いていこうかと思います。
今回は恋愛関係を主に、他人としての安壊について書きます。
他人として、とわざわざ書いた部分についてですが、
血が繋がっている家族の安壊については今回書きません。
(多少は何か参考になる部分もあるかもしれないけれど…)
それと、今回は距離については書きません。あくまでも安壊の関係についてのみ。
これ以降は、
・壊される側を「安」と記します
・壊す側を「壊」と記します
★安壊の相手に惹かれるタイミング
・安(壊される側)
今の自分に満足していない
変化を求めている時
人生の転機のタイミング
自分では手詰まりで、誰かに今の自分を壊してほしいと感じている時
主に上記が理由だが、そうでなくても壊してくる相手に出会うと何となく心がザワザワすることが多い。客観的に見るとタイプじゃなくてもタイプのように感じる。
この人は自分を変えてくれそうだ! という予感めいたものを潜在的に感じる。
・壊(壊す側)
本当の自分をさらけ出せる相手がいない
心から落ち着ける居場所がない時
上記の理由が無い時は、壊される側に対して惹かれる理由はあまり無いので安とは深く関わらない事も多い。
・共通して言えるのは、自分を何か誤魔化しているような感覚、本来の自分を生きていない感覚がある時に、安壊の相手に惹かれやすいという点です。
または、今の自分に対して変化を求めている時。
自分ではそう思っていなかったけれど、相手と出会って今の自分がそうだったことに気付くパターンもあります。
★安壊の相手を見つけても深く関わる前に自分の意思で離れられる時
・安(壊される側)
特に今の生活に変化を求めていない、安定している
今の安定しているメンタルを誰にも左右されたくない
・壊(壊す側)
本当の自分を受け入れてくれる居場所がある
特に今はそこまで寂しくもない
・どちらにも共通して言えるのは、自分を誤魔化していない時、変化を求めていない時、それなりに自分らしく生きられている時は安壊の相手と出会ってもそこまで惹かれない。
むしろ、安壊の相手に出会うとザワザワして嫌悪感すら抱く事がある。
(今の自分を壊してくる不快な存在と感じる事もあるし、お互い地雷的な存在になることもある)
★安壊の恋愛【片想いも含めた初期】
・安(壊される側)
とにかく相手が魅力的に見えて仕方がない。のめり込む。
相手の行動に一喜一憂しすぎて精神的に振り回されるものの、大好き
・壊(壊す側)
なんか優しくしてくれるなぁ、構ってくれるなぁ、好かれてるのかなぁ……
相手から片想いされている間はそんな感じだが、付き合うまでに至らない場合もある
何となくは惹かれるが、見た目がタイプでもない限り盲目的になる程のインパクトはまだ無い
しかし、他の人に見せられなかった自分を安にさらけ出せた場合、
または本当の自分を安だけが理解してくれたと感じた時、
今まで自分の中に無かった価値観を与えてくれたと感じた時、
壊が安の事を強く意識し始める
★安壊の恋愛【付き合ってしばらくして陥りがちな罠】
・安(壊される側)
相手に振り回される、または束縛されすぎる、など、とにかく相手との関係性が窮屈に感じて精神的に苦しくなる
意味の分からない価値観でがんじがらめにされている感覚がある
思ったより自由が無く、自分の意思が常にすり潰されているように感じて病みがちになる
場合によっては、逃げたくなって浮気をしてしまう安もいる
しかし、中々別れられない場合が多い
・壊(壊す側)
安のことを大切に思っているのにどうして分かってくれないんだ?? というフラストレーションが溜まる
側に居てもすれ違っている感覚に疲弊してくる
ここまで使った時間や我慢した苦しみを無駄にしたくないという思いから、泥沼に相手をコントロールしようとしてしまう
相手の行動が理解できない、やめてほしい事を言ってもやめない、などの理解不能なところが目立つものの、我慢して関係を続けようとする
★安壊の恋愛【バッドエンド】
・安(壊される側)から別れる場合
自分では中々離れられない。別れ話をしても了承してもらえないパターンも多い。
他の安壊と浮気して今の関係を壊してもらう場合もある。
相手がサッパリした宿なら別れ話の後、案外うまく別れられることもある。
別れた後は意外と、段々心が楽になってくる。
あれ? なんで相手の事を好きだったんだっけ? となることも。
・壊(壊す側)から別れる場合
気持ちが冷める。もうついていけない、という気持ちになる。
相手に沢山合わせて我慢した末に別れて、最悪の気分で別れる事にもなりがち。
別れた後も引きずって苦しむ事が多い。
二度と会いたくない相手になって、社会的な制裁を望むほどに嫌いになってしまうこともある。
・なのに、傍から見たら酷い別れ方をしても場合によってはそのまま友達になることもある。
しかし、壊側が愛想を尽かして別れた場合は友人はおろか人間関係として修復不可能。
・別れる時は安が悪者になりがち。そういう意味でも壊が力関係的には有利。別れたあと安は悪評を流されることも多い。言い掛かりではなく、客観的に見ても本当に安が悪者になるムーブをして別れる場合がある。
安が不安に耐えられなくなった結果、壊を試すようなことや突飛な行動に出て関係性が壊れるパターンがめっちゃ多い気がする。
壊される側(安)が壊されて変化が終わると、潜在的に安が離れようとして苦しむ傾向があるように思います。意識的には気付きづらいので、あくまで潜在的に。
しかしその頃には壊が安相手に対して本気になっていることが多いため、逃げようとする安を繋ぎとめようとして過剰な行動をしがちな気がします。
始まりは安が超グイグイ行ってたのに、途中からは壊が鎖に繋いで監視するような関係に。しかも安がいくら逃げようとしても助けは来ない。あらゆる手を使ってようやく逃げられたと思えば、社会的に悪者になって周りからフルボッコされることになることもある安(例えです)
だから、自分が壊される側だと分かっているなら最初からこの人と付き合わない方がいいよ~~深入りする前に早めに逃げておいたほうがいいよ~修行になるよ~~と言われるのも納得できるところがあります。
安が一方的に壊に片想いしている間は、安的には苦しいように感じていても、ある意味平和です。壊が安に構い始めたら、安が離れようとしてももう逃げられないというパターンが多い。
(しかし、上で書いたように、あっさりした宿だと意外にもすんなり別れるパターンもある)
★安壊の恋愛【末永く続けるには】
・安(壊される側)
相手を信じる。逃げようとせず、変化する自分を楽しむ。自分から見てどんな価値観でも、相手に染まってみようと飛び込んでみる。
この人からは何があっても逃げないと覚悟を決める。
自分だけの安心できる領域や趣味を持つ。
・壊(壊す側)
相手をコントロールしすぎない。自分の理想通りに動かない相手を必要以上に叱咤せず、ある程度は諦める。(じゃなきゃ自分が消耗するので)
理解できないところは宇宙人だと思って流す。宇宙人との生活を面白がる。
気分転換を大切に。
・どちらにも言える事
適度な距離感を持つ。仕事や趣味など自分自身のフィールドを持つ。しかし、相手と居ない時に自分が何をしているのかはちゃんと説明する。説明できないことは相手を過度に不安にさせるので、なるべくしないようにする。
特に、遅れたり予定変更しないといけない時は相手を放置しないでちゃんと理由付きで連絡する。
これらは人間関係なら当たり前の事だと思うかもしれないが、小さな摩擦が積み重なると大変な泥沼にエスカレートする可能性がある関係と意識しておく。
・お互いに感謝の気持ちを持って接すること。違う性質を持っているためちゃんと言わないと相手の行動が本気で理解できない事が多いため、他の相手に説明する時よりも丁寧に説明し、出来る限り相手が安心できるように努めること。
時に激しい喧嘩があっても、引き合わせる力が強いのでちゃんとまた仲直り出来る関係だと信じる事。
連絡はマメにしたり、記念日は大事にするなど、相手を大事に思っていることを行動で表す。(安側は特に意識すると良い)
連絡をマメにするのは自分が連絡したいからするのではなく、相手を安心させるために思いやりの行動として行う事。
どちらかが相手に対して慢心すると破綻する。
どんな関係でも大切にした方が良い事を、より丁寧に行うことが関係性をうまく続けていく秘訣かと思います。
★共通の目標を持つと関係性がうまくいきやすいです。
協力した時のエネルギーは他の関係では生み出せないほどのパワーがあります。
単なる恋愛のパートナーというだけでなく、半分仕事仲間みたいな関係になると良し。お互いの特技や活動のコラボレーション、または仕事のコラボレーションはかなり上手くいく関係。それどころか、世の中に爪痕を残すほど素晴らしいものになる事も多い。
私が思う安壊についてはこんな感じです。
私的には、27宿の関係性だけでなく、28宿同士の関係も見た上で判断した方がいいと思っています。
27宿は27宿同士で関係性を見て、28宿は28宿同士で関係性を見て下さいね。
↓こういったサイトで27宿と28宿両方出せます↓
↑はあくまで宿が出せるだけなので、関係性は上の方で挙げた八雲院さん等、他のサイトを参考にして見てみてください。(28宿で牛宿が出た場合は、27宿の関係性では見ることが出来ません。ただ、牛宿同士であれば命の関係となります)
27同士だと栄親とか危成でも、28同士だと安壊だったとかあるある。
安壊は恋愛となると一触即発な部分もありますが、お互いに良い変化をもたらす関係でもあります。くすぶっている時は、特に。
なんか人生に行き詰ったりしてモヤモヤしてる時に壊の人と出会ったら、自分をぶち壊してくれそうな変化にノッてみるのも一興。はたまた、破壊の力には無闇に近寄らないのも一つの選択。
心が疲れた時に安の人と出会ったら、少し甘えてみるのも選択。
どう生かすかは自分次第。
恋愛で安壊だと不安になる人多いですが、安壊でうまくいって長続きしている人なんて山ほどいるから過剰に心配しなくても大丈夫ですよ。
上の方では注意点とか色々と書いたけれど、あくまでも宿曜の力関係という観点で書くなら……という視点に絞って自分の論を書いているだけですので、必ず絶対そうなるとか思う必要はないです。
そういうの全く意識してなくても上手くいく時は上手くいくし、うまくいかない時はうまくいかない。縁はそういうものだと思います。
そして、ここまで書いておいてなんですが、
私自身、宿曜の関係性は占いの中でも結構当たると感じる事が多いものの、所詮占いであることには変わりがないと思っています。
占いで全てが決まる訳では無い。
自分に従って後悔が無いように進むのが一番だと私は思います。
それに、結局人間性を疑うような事を相手がするかどうかというのは、育った環境とか相手の人間性の問題という部分も関係しています。
あと、安壊にこだわるとしても、元々相手がどういう宿(性格)かにもよる。
自分の意思に忠実で相手に合わせないタイプだと、安だろうが壊だろうが相手を振り回す側としてのムーブが強くなるし、
執着しない性格の安壊だと安だろうが壊だろうがあっさり別れて引きずらないこともあるし、
逆に執着するタイプが壊の立場に立とうもんなら、相手への束縛がヤンデレかってくらい尋常じゃなくなる、など。
以上です。
何かの参考として役に立てば幸いです。
それは違うやろーーーと思うところは流して頂いてOK。
自論過多なので、無理を言って他人に押し付ける気は微塵もありません。
ただ、安壊で不安になってる人が多かったなぁという事を思い出したのと、
自分の中の考えを一度出力しておきたくて今回書いた次第でした。
占いは必ず当たる訳では無いものの、
予測に使ったり、統計的に見るのが良いと思いますね~。
私は人を分析するのが好きなので、その一環として使っていました。
あと、最後に。
安壊の関係の人間というのは世界にかなりの数います。
その数ある中で相手を好きになったことには、何かしら運命的な意味はある。と私は思います。
それは占いという観点だけではなく、人と人の出会いという意味において。
まきまきねじ